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当院の災害対策

丸山病院における災害対策についてご説明します

東日本大震災・熊本地震では医療機関が被災したり、ライフラインが断絶したりして、人工透析医療が広い範囲で打撃を受けました。腎不全の患者さんは透析で血液浄化ができないと生命に危険が及びます。
東海地震・南海トラフ地震に備え、当院では、ダイアライザーの確保・井水の使用・自家発電装置・透析患者さんへの災害時の行動説明等、ハード・ソフト両面より力を入れております。

ダイアライザーを常に14日分確保しています

東海地震・南海トラフ地震に備え、当院では災害時の対策として透析に必要なダイアライザー血液回路等の備蓄を常に14日分確保してあります。

断水に備えて井水を使用、適切な水質管理もおこなっています

市水の断水に備え普段から井水を地下120mから汲み上げ、その水を透析に使用しています。水は毎月1回適切に水質検査を施行しており、安全性は確保されています。 
万が一、井水に異常があった場合は、直ちに市水に切り替えが可能となっておりますので、途中で治療を中断する事はありません。

自家発電装置を設置しています

当院では各館ごとに自家発電装置が設置してあります。夜間透析中の停電でも30秒以内に電力が復帰します。

透析患者さんに透析情報カード・防災マニュアルを配布しています

現在、当院の透析患者さんには、災害時に他院で透析を受けなくてはならなくなった場合に備え、透析情報を記載したカードを透析患者さんに配布しております。他院での透析治療がスムーズに行われるためです。
また、防災マニュアルも作成しており、配布しております。透析患者さんのご自宅周辺の避難地、救護施設、応救護施設等の記載した防災マップも記載してあります。災害時に備えご家族との避難場所、集合場所の確認などにご利用ください。

透析患者さん向けに カリウム吸着剤を配布しています

災害時用に1週間分のカリウム吸着剤の配布をおこなっています。
災害時の非常持ち出し品と一緒にしておいてください

もしも、大地震が発生したら?

透析中に大地震が発生した場合

  1. 揺れが静まるまで、ベットから落ちない様にします。
  2. 落下物に備え布団などを被り、頭を守ります。
  3. 穿刺針が抜けない様、血液回路をしっかり握ります。
  4. スタッフの指示があるまで、ベットの上で待機します。
  5. 透析中緊急に避難をしなければならない場合は、透析を中止し避難を開始します。原則、返血してから避難地へ向かいますが、火災や倒壊の恐れがある緊急の場合は、血液回路を切断して返血せずに避難する場合があります。

 在宅、外出中に大地震が発生した場合

1. 安全な場所に避難し、身の安全を確保します。

2. テレビ、ラジオ、インターネット等で正しい情報を得てください。

  FM Haro! 76.1MHz・浜松
  SBSラジオ 1404KHz・浜松
  FM-NHK 82.1MHz・浜松

  ⇒ 静岡県防災対策/静岡県の公式ページ
  ⇒ 日本透析医会
 
     ⇒ 日本透析医学会

3. 当院透析室に無事である事を報告してください。電話の混乱がおさまってからでも構いません。

災害時に必要なものは?

非常食、飲料水(3~5日程)、処方薬(災害時用に配布してあるカリウム吸着剤(ケイキサレートドライシロップ)・インスリン・その他いつも内服している薬剤)、障害者手帳、現金、ラジオ、懐中電灯、乾電池、運動靴、季節に応じて必要な物(蚊取線香、毛布等)を建物が倒壊しても、直ぐに取り出せる場所に保管してください。もしくは、持ち出し用リュックに入れておく事をお勧めします。

災害時、または普段の生活からの必要な心構えは?

災害は何時起こるかわかりません。被災直後は国(自衛隊、警察、消防等)他人に頼ることはできません。自分の命は自分で守る心掛けをしましょう。普段から、カリウム、水分、塩分の摂取に気を付ける生活を身に付けましょう。

災害時の透析治療は?

透析治療には、電気、大量の水が必要となります。(通常4時間透析で1人当たり120L)どちらが欠けても通常の治療が行えません。ライフラインの復旧の目安は電気で最低3~7日かかり、水道、都市ガスに関しては電気の5倍以上掛かると言われています。電気が復旧後には、透析機械は稼動できますが、水が足りなければ、水引き(ECUM)の治療になり透析時間も通常より短くなります。塩分やカリウムの摂取には細心の注意が必要になります。

災害時用の医療器材が底をついたら?

当院では、静岡県・浜松市と現在交渉中ですが、透析治療に必要な医療器材(ダイアライザー・血液回路・薬剤等)軽油(自家発電の燃料)水等を、優先的に自家発電装置のある透析施設に輸送してもらえる案が進んでいます。

当院で透析治療が出来なくなったら?

震度5強以上の地震と災害救助法が適用されるような災害が発生した場合、日本透析医会の防災ネットワークが活動開始し、臨時透析を行う支援病院の確保を約束してあります。
臨時透析を行う支援病院等の情報は、ラジオ・テレビ・避難場所の伝言板があります。慌てず情報を待ちましょう。支援病院がみつかった場合の移動手段は、自力で行く方法と自主防災隊の移送(避難場所発)、緊急ヘリの移送(航空自衛隊浜松基地発)があります。全ての情報はラジオ・テレビ・避難場所の伝言板にあります、正しい情報をしっかり入手しましょう。他院で透析治療を受ける場合は、速やかな治療を受ける為に、障害者手帳・緊急連絡票・透析情報カード等を持参してください。

 


 

透析室当院の人工透析の特長をご紹介いたします。

OPS_0648-1丸山病院は100台以上の透析機器を設置、その数は県内最大規模を誇ります。

OPS_0643-2丸山病院で実施している人工透析の対応時間をご案内いたします。

OPS_0712-1通院困難な透析患者さんのため無料で送迎サービスをおこなっています。

臨時透析問い合わせ浜松に旅行・出張で来られる方、お盆や年末年始など帰郷される方の臨時透析に対応しています。お気軽にお問い合わせください。

OPS_0604-1人工透析は、慢性糸球体腎炎や糖尿病のため腎機能が低下した患者さんの血液を、機械を用いてきれいにする方法の一つです。

透析液について記載しています。


 

人工透析に関する お問い合わせ先
〒430-0903 静岡県浜松市中央区助信町39-10
医療法人社団新風会 丸山病院 池田(医療ソーシャルワーカー
電話:053-473-6721 FAX: 053-474-6922

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